【実録40名のベンチャー企業】2か月で60人正社員を増やせと言われたら?【大量採用ノウハウ公開します】
景気も上向き、各企業で積極的な採用活動をするケースが増えてきました。1年計画で、大量の人材採用を行うケースもあります。
実際に、エヌリンクスという会社は、年間で100人、繁忙期前に60名を採用するミッションがありましたので、ノウハウを公開します。
~目次~
1)計画を立てる
1-1)採用単価を割り出す
1-2)必要総額を割り出す
1-3)目標とKPIを設定する
2)求人広告媒体選定
2-1)媒体の特性を知る
2-2)回数券、チケット購入
2-3)出稿スケジュールを考える
3)求人広告以外の採用手段を考える
3-1)人材紹介
3-2)社内からの紹介を考える
3-3)それ以外
4)採用フローを見直す
4-1)進捗管理を見直す
4-2)採用フローを見直す
4-3)面接設計を見直す
4-4)稼働後の活動を見直す
4-5)採用フローのチェック機能を設定する
5)求人広告の内容を考える
5-1)強みを考える
5-2)ベンチマークする企業を選定する
5-3)原稿のストーリーを考える
1)計画を立てる
1-1)採用単価を割り出す
自社の採用単価を正確に割り出していないことは意外に多くあります。いままでの採用単価を、算出することから始めましょう。また、相場観がわからないようでしたら、弊社にお問い合わせください。
すぐに「地域」「業界」「職種」別に採用単価をお調べします。
1-2)必要総額を割り出す
採用単価×必要人数=採用総額になります。
ただし、基本的には会社から採用における予算が決められていると思いますので、大きく乖離している場合は、「予算が間違っている」「予算の変更は効かないから頑張る!」の2択になります。
1-3)目標とKPIを設定する
ここまでで、総額と単価を割り出せました。
採用すべき目標に向けて、KPIを設定します。エヌリンクスの場合は、採用単価45万円、2か月間で60名の目標がマストでしたので、週間毎に、KPIを設定しました。
2)求人広告媒体選定
2-1)媒体の特性を知る
大量求人の要は、何といっても求人広告です。各媒体の特性を抑えましょう。代表的な求人広告媒体のスペックをお伝えしましょう。
リクナビNEXT:2週間掲載
即効性に優れ母集団も最も多く形成できます。メイン媒体。
マイナビ転職:4週間掲載
安定した母数が来ることに加え、スカウトメールでこちらから求職者にアプローチできます。マイナビ転職は最も、会員データを細かくみることができ、スカウトメールが活きます。はずれがない、という意味でも文句なしのメイン媒体です。
en社会人の転職:4週間掲載
オプションのメルマガをつけれるのであれば、必ずつけましょう。全メディアの中で、最もオプション系の効果が表れます。波がありますが、リクナビ・マイナビに次ぐ媒体です。
@type:4週間掲載
即効性はあまり期待できません。
その代わりに、たびたび超絶的な割安キャンペーンを行っている為、採用期間が長いのであれば、費用対効果は有名媒体に比べても高くなります。併用する媒体として、もしくは長期を見据えた採用戦略としてお勧めです。
DODA:4週間掲載
人気のある業種であれば、安く採用可能です。事務や経理など。残念ながら、採用が難しいと言われている専門職、技術職、そして業界によっては営業も、反響は少ないイメージです。
Re就活:4週間掲載
20代に特化した求人広告です。初めからターゲッティングできている媒体は珍しいです。3月4月6月には、会員特性上、効果が見込めます。時期をピンポイントで見定めれば、母集団も獲得できます。
ジョブセンスリンク:掲載期限なし
採用成果報酬型の料金体系であり、継続的に利用したい媒体です。採用した人物の理論年収の20%~30%が支払額。採用単価はこの媒体ひとつでアホのように高くなるため、採用の進捗管理がしっかりできる会社さんにお勧めです。
はたらいく:4週間掲載
@typeに媒体属性が似通っていて、爆発力はないですが、息の長い応募効果が期待でき、費用対効果は高いです。
また、「らいく機能」という会社側から求職者にPRできる機能が無制限にあるため、時間や組織に余裕のある企業には、お勧めです。
2-2)回数券、チケット購入
利用する会社が少ないのが回数券やチケット購入です。これ、絶対にやった方がよいです。
例えば、マイナビ転職の場合、検索順位結果2に来る「MT-A」定額が、750,000するのですが、普通に6回掲載すると、4,500,000します。
しかし、6クールチケットなるものを購入すると、3,000,000..超お得!!買うべきです。
2-3)出稿スケジュールを考える
目標とKPIに沿って、出稿スケジュールを組みます。長期間での採用の場合、効果が高い媒体があるからと言って、出し続けはNGです。効果はみるみる下がっていきます。メイン媒体は、常に順繰りさせつつ、サブ媒体も継続的に使用していきます。
エヌリンクスの場合は、まずマイナビとリクナビ、そして@typeをスタート。それぞれ掲載が切れる1週間前に、メインをエンジャパン、サブ媒体を、はたらいくに切り替えます。
効果検証の結果次第では、出稿サイズを変更することも視野に入れます。始めは、必ずMAXタイプで始めてください。その効果を見て、次回出稿時のサイズを決めましょう。最初にお金をケチって、小さいサイズで採用がうまくいかない場合、単純にお金の無駄です。
3)求人広告以外の採用手段を考える
3-1)人材紹介
求人広告がうまくはまらない場合を想定し、複数の人材紹介会社さんとお付き合いを始めましょう。
その際、値切りを考えるのではなく、どうすれば紹介会社さんが、実際に人材を紹介をしてくれるかを第一に考え、打ち合わせを行ってください。
そうしなければ、契約はしたものの、面接にすらきてくれません。エヌリンクスは、他企業の紹介と、採用スペックで価値を見出してもらいました。
3-2)社内からの紹介を考える
施策を真剣に考えるべきでしょう。エヌリンクスは、採用単価から考え、紹介制度として、紹介者に30万円を賞与することを仕組み化しました。
3-3)それ以外
付き合いのある企業に、人材募集を伝える。フェイスブックページをつくる、何より、採用サイトを作ることなど、やるべきことは多くあります。
大量採用をしたい、もしくは採用活動を真剣に考えているのであれば、真剣に採用サイトを創り上げてください。媒体からの採用効果も、間接的に採用サイトが押し上げてくれます。
4)採用フローを見直す
4-1)進捗管理を見直す
採用全体の進捗フローを見直してください。誰がいつ、何のアクションを起こしているのか。どの媒体から応募が来ているのか、誰が面接しているかなど、進捗を追えるシートを作成します。
進捗が把握、見える化できるシートがあれば、媒体からの応募者に電話がつながらなかった場合の追い電や、メールでの面接調整など、必ず行わなくてはいけないこと、疎かになっていることが、よくわかります。
4-2)採用フローを見直す
応募に対する反応スピードや、面接回数、合否までのスピード感、応募から内定までの流れが、最適かどうかをチェックします。
4-3)面接設計を見直す
「面接がちゃんとできている!」はたして面接官全員が、そう言い切ることができているでしょうか。
面接はノウハウです。きちんと汎用性が高いものを創り上げてください。
4-4)稼働後の活動を見直す
離職を減らすためにも、実稼働してから1週間~1か月は、振り返りの面談時間をとるなど、ほったらかっしのないように仕組みを作ります。
4-5)採用フローのチェック機能を設定する
採用フローがきちんと完遂できているのかどうか、誰かがチェックしなければ長い採用活動は、失敗します。
できれば役職の高い人物が、それを鬼のように細かく見張るようにして下さい。
5)求人広告の内容を考える
5-1)強みを考える
「貴方の会社を選ぶ理由」を必ず設定して下さい。給与や福利厚生で勝てない場合、あなたの会社に何らかの魅力がなければ、応募母集団形成も、質の高い人材採用も夢のまた夢です。
5-2)ベンチマークする企業を選定する
同業種、もしくはおなじ採用ターゲットを採りあう企業をピックアップしてください。その会社の求人広告を上回ることをすれば、理論上、一定の成功を収めることが出来ます。また、出稿の良いアドバイザーとしてベンチマーク先を見ることができます。
5-3)原稿のストーリーを考える
原稿内容は、かならず3パターン以上用意することです。同じ原稿内容では、効果が上がることは期待しにくく、『あたりを引く』ことができる出稿ができるまで、内容を変えていくべきです。
細かく変える必要はありません。大きなキャッチフレーズや、写真などをまずは変えていき、効果検証します。
最後に、とっても重要な要素を!
採用を成功させるには、人材採用におけるメンターをもつことです。採用は、どの企業でも最も、注力すべき分野だと思います。社内でも社外でも結構です。人材採用のことを気兼ねなく聞ける、プロフェッショナルな相談役を見つけてください。
採用全般でお困りのことがあれば、エヌリンクスにお問い合わせください。