保育士募集を効果的に行う

保育士の採用

保育士の人手不足が深刻だ。

政府は、待機児童を解消するために、「待機児童解消加速化プラン」を唱え、全国で保育所の増設を進めてきた。首都圏では、この1年で、およそ230の保育所が開設。

しかし、残念ながら、ものすごく大きな盲点があり、その盲点こそが、就労保育士の不在。ハードが整っても、人材というソフトへの施策に欠ける。

保育所(保育園)の保育士の配置基準は、国が「児童福祉施設最低基準」によって定めている。

保育士の配置基準(国の配置基準)
子供の年齢 保育士の配置人数
0歳児 概ね3人に保育士1人~
1、2歳児 概ね6人に保育士1人~
3歳児 概ね20人に保育士1人~
4、5歳児 概ね30人に保育士1人~

この基準によると、7万4千人ほど、現役保育士が不足している計算になる…

国や、自治体(市区町村)ごとに、基準が定められいる以上、保育士不足は、死活問題に値する。

保育士のマーケット潜在数

保育士の資格取得者から、実際に勤務されている現役保育士の数を引き算すると、保育士の資格を持ちながら働いていない「潜在保育士」は、50万人以上存在する計算になる。

彼女たちは、なぜ資格を持ちながら働かず、保育士の求人にも応えないのだろうか。

保育士に起こる負のループ

昔では考えられないことだが、ITの世界と同様に、『引き抜き』が、このマーケットでも頻繁に起こっている。

「月給●万円UPするから、うちにこないか?」保育士の人数が、企業価値に結びつくので、こういった同じ池の中での取り合いは活発になる。

そうすると、

引き抜き ⇒ 現場はより辛くなる ⇒ 職業について嫌悪することになる ⇒ 辞める ⇒ もうあんな辛い思いはしたくない。資格は持っているけれど、他のパートを探したい。

といったネガティブスパイラルが起きてしまう。

保育士を採用するための活動について

引き抜きは消耗戦

さきほど記述したように、引き抜きというのは、同じ市場にいる人材の取り合いになり、根本的な採用解決にはつながらない。

いかに、現在就業していない資格取得者を採用できるか、そこにフォーカスしないと、ゴーイングコンサーンなど、夢のまた夢である。

離職理由を考える

人材が離職する理由は、下記がどの業界でも普遍である。

  • 給与が割に合わないと感じる
  • 労働時間が自分に合わないと感じる
  • 達成感がでないと感じる
  • 人間関係につかれた
  • 将来性を感じない

このうち、企業側の立場に立てば、「給与」と「労働時間」の変更は難しい。

であれば、それ以外の条件を訴求し、「ここなら、働いてみたい!!」「以前の保育園とは違いそうだ!」と、ニーズを喚起するしか方法はない。

求人広告や、チラシなどで、採用活動を行うのであれば、ターゲットを絞り込み、その人だけに向けて、訴求するような文面を打ってみよう。

将来性について訴求するのであれば、そこにのみフォーカスすること。そうでもしない限り、採用効果を上昇させることはできない。

媒体戦略を工夫する

力の足りない求人広告屋だと、地域や、ターゲットにのみ絞った媒体提案をすることになる。

もちろん、それも非常に有用な行為である。

ただ、資格保有者のようなキチンとした限定条件がある採用活動であれば、「東京 保育士 募集」などど、実際にグーグルやヤフーで検索し、トップページにでてきたサイトに、求人のバナーを出してもらうように頼むのもいいだろう。

またマイナビ転職のような、こちら側から、会員登録した人材にアプローチできるような媒体を使用するのもお勧めだ。

マイナビ転職は、会員情報を細かく見れ、かつその人物のみに、効果的に連絡することが可能なのだ。

コンテンツマーケティングを始める

求人広告や、チラシなどの攻めの手法以外に、SEOを駆使した、コンテンツ作りを始めよう。

幸いにも、この業界にWEBを熟知した先人は現れていない。

地域+職種名+採用用語などのテールワードをきちんと設定し、ニーズがいちど、潜在し、すこしでも顕在化した人物に、一番初めに、貴社のリクルートページを見てもらうことは、意外とたやすいのだ。

採用全般でお困りのことがあれば、エヌリンクスにお問い合わせください。

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