中途採用の落とし穴!!経験者=即戦力ではない?

世界一即戦力な男・菊池良から新卒採用担当のキミへ

『○○の経験がある方は、即戦力として活躍できます!』など、中途採用の求人広告で、一度は目にした事があるであろう、『即戦力』。経験者と未経験者であれば、教育・研修などで発生するコストを考えると、もちろん、経験者を求める企業がほとんどであろう。

では、前職で同じ業種を経験している人材が、転職後に、同じか、それ以上に活躍できるかというと、イコールではない。

即戦力の幻想

そもそも、企業が人材を求める理由は、売上目標・必要業務に対して、現在のリソースが不足しているからである。出来るだけコストがかからず、早く仕事を任せたい、やり遂げてほしいという想いは、どんな企業でも共通の意識だろう。

しかし、どんな人材でも、入社後すぐに、ハイパフォーマーとして活躍する事は、無理だろう。

なぜなら、企業には、大なり小なり、「ルール」や「風土」というローカルな決まりがあるからだ。前職で同じ業種・職種を1稼働として回していたとしても、企業に馴染むには、どんな人材でも一定の時間を要する。

即戦力=適応力

「即戦力=入社後すぐに活躍できる人材」と定義づけている企業は、面接時の印象と、入社後のギャップに落胆する結果になる事がある。これは、企業側、求職者側の双方が不幸な結果であり、企業側が「即戦力」の意味を理解できていないからだ。

社内の人事異動ですら、異動先部署の雰囲気・ルールにすぐに馴染めない人がいるのに、社外から転職してきた人が、企業独自のローカルな決まりを理解して、ハイパフォーマンスを発揮する事は、期待値が高すぎる。

即戦力として活躍できる人材とは、転職先企業へ、興味や関心があり、異文化を納得して受け入れる事が出来る人材である。いくらスキルがあっても、職場に馴染めない、環境を受け入れられない人材は、『できない人』と変わらないからだ。

ミスマッチを防ぐ

「即戦力=入社してすぐ活躍できる人材」と考えている企業は、採用基準や、面接で確認する項目・目的を見直す事をオススメする。

もちろん、スキルや経験などの、最低ラインはあるだろうが、スキルが少し劣っても、社風や、職場の雰囲気とマッチする人材を採用した方が、既存の社員に与える影響や、成長スピードを考えると、早く売上をあげる、早く必要業務が回る状態になるだろう。

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